クラウドPBXはNURO回線でも使えるの?解説します
nuro光は一般家庭向けの光回線としてリーズナブルな価格設定であり、回線スピードも速く、安定していることからシェアを伸ばしているサービスです。オフィス向けの光回線として使用している企業も多いですし、1番号であれば電話番号も発番できます。
では、そのままnuro回線でクラウドPBXを利用できるのかという疑問が出てきます。本記事では、nuro回線でクラウドPBXをするためのポイントを解説していきます。
nuro回線でクラウドPBXを入れることは結論可能
nuro回線でもクラウドPBXを始めることはできます。ただし、nuro自体でクラウドPBXサービスを提供しているわけではありませんので、回線とは別に、クラウドPBXのサービス申し込みをする必要があります。
基本的に、クラウドPBXはどのインターネット回線業者でも技術的な問題なく導入することが可能です。しかし、多くの場合、一つのインターネット回線で業務に使用するインターネット接続と、クラウドPBX用のいわゆる電話関連の接続の両方をしますので、十分な回線スピードがないといけません。回線帯域が限られているインターネットだと、ネット接続もしくはクラウドPBXシステムに障害が出て、十分な品質を保てなくなります。
その点、nuro回線は高速接続ができますので、安心して利用できるのがメリットです。nuro光は一般家庭も対象としているサービスですが、下り最大2Gpbsの速度を出すことができます。バックボーンもしっかりと確保していますので、時間帯や時期にかかわらず、安定した通信環境を保てます。
また企業規模によっては、さらに安定した帯域確保が求められることがあります。その場合、企業向けサービスであるNURO Bizを利用できます。法人専用のサービスですので、一般家庭向けのものとは異なる条件となっています。速度は下り最大2Gpbsという点で一緒ですが、NURO Bizで特徴的なのは、上り下りのどちらでも最低10Mpbs以上を保証するという点です。インターネット回線は基本的にスピード保証がなく、その時の状況によってかなり帯域が制限されてしまうこともあります。それでは、実際に使用する時に不安定になってしまうリスクもあります。しかし、このNURO Bizではどんな状況でも10Mpbsを確保してくれますので、品質の安定性を見込めます。その点でも、クラウドPBXを導入するのに適していると言えます。
nuro回線でクラウドPBXを入れるポイント
上記のように、小規模なオフィスであればNURO光でも構いませんし、安定性を求めるのであれば、NURO Bizを入れてクラウドPBXを導入することができます。原則として、クラウドPBXは特に回線業者を選びませんので、どの業者でもサービスを導入できます。ポイントとなるのは、十分な回線速度を維持できるかということです。電話の品質は顧客対応に直結するものとなります。通話中に切れたり音声が悪くなったりすると、会話を続けるのが難しくなり、十分な対応ができず顧客満足度を下げることになります。
こうしたことが起きないように、自社で必要とする回線スピードを確認することが重要です。現状で何台のパソコンやモバイル端末に接続していて、業務システムでどの程度の回線帯域を必要とするのかを把握します。その上で、クラウドPBXを入れた場合、どの程度の余裕が必要となるのかを調べて、それに見合った分の回線帯域を確保しなければなりません。その際には、必要最低限の帯域ではなく、ある程度ゆとりを持っておくべきです。
特に、NURO光のような一般向けのインターネット回線は、ベストエフォート方式と言って、最高スピードは表示してあるものの、最低でどのくらいになるのかは実際の状況によって変わる仕組みです。そうなると、何らかの事情で通信環境が低下してしまう恐れもあります。その点、NURO Bizは帯域保証がなされていますので、確実性があります。顧客との電話でのコミュニケーションが多いなど、確実な通話品質を求めるのであれば、こうした安心感の強いサービスを検討した方が良いでしょう。通信コストとしてはそれほど大きな差が出るものではありませんので、品質向上という点を考えると、コスパの良い施策と言えます。こうした点を考えて、自社における通信インフラの整備を検討してみましょう。
通信品質を考慮してサービスを選ぼう
NURO回線は、クラウドPBXを導入することができ、比較的リーズナブルな価格で利用できるのがメリットです。一般家庭も対象となるNURO光と法人向けのNURO Bizがあり、どちらも高速通信を期待できますが、NURO Bizには帯域保証があります。通信品質とコスパを考慮して、より良いサービスを選択しましょう。