ガラケーでクラウドPBX

クラウドPBXはガラケーでも使えるの?

私たちの日常においては、スマートフォンを常に持ち歩く生活が一般的となりましたが、ビジネスシーンでは従来のフィーチャーフォン(※いわゆるガラケー)を使用している企業も少なくありません。キャリアの法人サービスと契約して、社用携帯を導入する場合、今でもガラケーは一定の人気があるのです。スマートフォン全盛の時代に敢えてガラケーを選択する理由としては、次のようなメリットが挙げられます。

●ガラケー向け法人限定プランで月額料金を安く抑える
●個人情報や機密情報の漏洩リスクが小さい
●電池持ちが非常に良い
●通話の品質が優れている

機能がシンプルで使いやすい点が、ビジネスシーンにおいて価値を見出されているわけですが、最近多くの企業が取り入れているクラウドPBXと組み合わせることは可能なのでしょうか。社内電話の管理でとても魅力的なクラウドPBXと、通話機能を重視する方々に根強い人気を誇るガラケー。双方を併用することで、一段と便利になるはずです。今回の記事では、クラウドPBXの基本的な仕組みから、ガラケーで使えるか否かについて、さらにおすすめのクラウドPBXについても解説していきます。

結論、ガラケーでも利用可能!

従来のガラケーだと、いかにも現代的な”クラウド”には対応していないのでは?と心配になる方もいるかもしれません。実は、ガラケーでもクラウドPBXを利用することは出来るのです。そもそもクラウドPBXの”PBX”は、Private Brunch Exchangeの頭文字を取ったものです。企業向け電話システムとして普及している「ビジネスフォン」が進化したものと考えればいいでしょう。
企業の受付に行くと子機が設置されており、内線番号を押して担当者を呼び出す一連の流れは、ビジネスフォンによって成り立っています。電話回線に社内の固定電話機を接続して、内線通話や取次ぎが可能になるのは、社内に主装置と称されるPBXを設置しているからです。文字通り装置を設けるためのスペースが必要でしたが、クラウドPBXはインターネット回線上で一元管理するため、場所に困ることはありません。
クラウドPBXでは、インターネット回線を利用して、携帯電話やパソコン、固定電話機を相互接続します。そうすることで、内線・外線・転送などビジネスフォンの仕組みをさらに進化させたものを利用することができます。

ただし、スマートフォンやパソコンなどのデバイスでは、クラウドPBXアプリをインストールしたうえで使用するケースが多いです。ガラケーは当然ながらアプリのダウンロードは不可能なため、そういったクラウドPBXですと対応不可となります。クラウドPBXの中でも、ガラケーに対応しているものを選ばなくてはいけません。
とはいえ、実際にガラケーと接続して、利用中の方も大勢います。外出中に取引先に連絡を取る際、携帯電話で通話しても相手先には法人番号で表示される、もしくは自分宛てに会社へ掛かってきた電話を外部で応対する、などビジネスを円滑に進めることに役立てているのです。スマートフォンとまったく同じようにガラケーでもクラウドPBXを活用できるかと言われれば難しいですが、転送電話機能などガラケーでも利用するメリットは十分あると言えます。特に昨今は在宅勤務やリモートワークが浸透しつつありますから、日本中どこにいても電話対応が可能になるクラウドPBX導入を検討する企業が増えているわけです。

ガラケーに対応しているPBXはここ

上述の通り、すべてのPBXがガラケーに対応しているわけではないため、候補を絞っていく必要があります。
たとえば、株式会社アイルネットが提供しているクラウドPBX「iスマートBiz」では、ガラケーを使用する場合でも利用可能です。docomoなら「オフィスリンク」、auなら「ビジネスコールダイレクト」と、各携帯キャリアの関連会社が提供するオフィス電話サービスを経由して、内線電話や取次ぎができます。スマートフォンの場合は、専用アプリ「iSmart」をダウンロードしなければなりませんが、ガラケーでもキャリア主導のサービスを活用することで、業務効率化やコスト削減が図れます。au、docomoいずれもオフィスの内線電話と連絡が取れるようになり、他の内線番号に転送できるようになります。「ビジネスコールダイレクト」は、内線番号でSMSも利用可能になるほか、au携帯電話とKDDI電話を含むグループ内においては内線通話料およびSMS送受信料が無料となる破格のサービスも実施しています。

アイティオール株式会社は、次世代ビジネス電話「naisen(ナイセンクラウド)」を提供しています。パソコン、電話機、スマホ、ガラケーなどほとんどのデバイスに対応しており、お手元にある端末を活用してクラウドPBXをすぐに導入できます。03や06などの市外局番、050や0120、0800のフリーダイヤルにも対応済みですから、全国どこからでもビジネス通話が可能になるのです。ガラケーで使用する際は、電話転送設定すれば利用することができるので、詳細なプランなどが気になる方は該当の企業に問い合わせてみましょう。

まとめ

日常生活ではあまりお目にかからなくなったガラケーも、ビジネスシーンでは未だに重宝されており、社用携帯として広く使われています。せっかくガラケーをお使いの企業なら、スマートフォンへの機種変更というコストをかけずにクラウドPBXを導入したいですよね。クラウドPBXも様々な種類が存在します。ガラケーに非対応のものだと機種変更を余儀なくされますが、まだまだ活用の余地はあるでしょう。そもそも仕事上は通話とメール機能だけあれば十分、と考える企業にとって、ガラケーは機能的に優れたものです。そのガラケーとクラウドPBXを組み合わせることで、さらにビジネスが円滑に進むことが期待できますから、ぜひ新規導入を検討してみてください。


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