Zoom社が提供するクラウドPBX・Zoom Phoneを徹底解説
zoom phoneの概要
zoom phoneとは、ビデオ会議システムで大きなシェアを誇るZoomが提供しているクラウドPBXサービスです。コロナ渦で一気にリモート会議のニーズが高まり、世界中でたくさんのビデオ会議システムが利用されてきました。その中でも認知度、実際の利用度が高いのがZoomです。シンプルな使い勝手と高品質の画像・音質、ニーズに合わせた機能改善などがZoomの評価されたポイントと言えるでしょう。
その特性を生かして、日本においてもzoom phoneという形でクラウドPBXを提供しています。基本的には、他社のクラウドPBXと同じ機能を中心として、ネット回線を使った低コストの通話や代表番号応答、内線通話、ビジネスフォンやアプリでの着発信、転送、留守電などがあります。いくつかのプランが設けられていて、従量課金制での通話ができるプランや、通話無制限のかけ放題プランなどがあります。また、国際的なサービス事業者というメリットを生かして、海外への通話がお得になるプランやSMSを可能とするプランなどもあります。
既存の電話番号を引き継げる番号ポータビリティ制度にも対応していますし、新しい番号を発行することも可能です。フリーダイヤル番号の取得も可能となっていますので、カスタマー窓口としての使用もできるサービスとなっています。さらに、IVR機能も提供していますし、通話記録保護などもできますので、小規模コールセンターにも適用可能となっています。
zoom phoneの特徴とメリット
zoom phoneは、他のサービスとの差別化を図り、さまざまな特徴的なサービスを提供しています。やはり、本体がZoomということもあって、テレビ会議システムとの統合ができるというのが大きなメリットです。Zoomアプリによって会議や通常の通話、チャットなどが簡単操作でできるようになっています。商談や社内コミュニケーションでも、通話と共にオンライン会議をする機会が増えていますので、いちいちシステムを切り替える必要がなく、同じサービス内で使えるのは非常に便利です。しかも、Zoomは日本でもユーザー数が非常に多いテレビ会議システムですので、すでにZoomを利用している企業であれば、すんなりとクラウドPBXとの連携ができるのもうれしいところです。
また、他のビジネス向けサービスとの連携ができるのも特徴です。たとえば、SlackやSalesforce、Microsoftの各種システムとの連携が可能となっています。もちろん、MMSやSMSとの連携もでき、いくつものコミュニケーションツールや業務システムをシームレスに使えるようになります。それぞれの作業でツールを使い分けているとしても、ツール間の連携が取れることでかなりストレスが減るはずです。
そして、zoom phoneは高品質の通話品質を保てるというのもメリットです。Zoomそのもので培ってきた音声データ圧縮、送受信システムや、改善のための修正システムなども世界に認められた品質を誇っています。やはりクラウドPBXを利用するのであれば、通話品質の高さというのは選択の基準となるポイントですので、この点で強みを持っているのは大きいでしょう。
もう一つは、国際通話が無制限でかけられるオプションがあるという点です。欧米を中心にたくさんの国への通話がかけ放題となりますので、グローバル企業であれば非常に有利な条件です。しかも、かなりリーズナブルな価格設定で提供されていますので、通信コストの削減を狙っているケースで有効な手段となります。
zoom phoneの導入はとても簡単です。すでにZoomアカウントを持っているのであれば、そのアカウントにzoom phoneライセンスを追加するだけで始められます。専用アプリを入れて、初期設定をすればパソコンでもスマホでも通常のクラウドPBXと同じ機能を使えるようになります。機能の追加や削除、設定なども管理画面から簡単にできますし、変更はほぼ瞬時に反映されますので、細かな調整が必要な状況でもスピーディーな運用ができるのもうれしいところです。ただし、新しい電話番号の取得については、本人確認書類や会社の登記事項証明書などが必要となりますので、手元に準備して申し込みをすると良いでしょう。
zoomユーザーがクラウドPBXを導入したいなら必見
zoom phoneは、テレビ会議システムで有名なZoomが提供しているクラウドPBXです。Zoomとの一元管理ができる、さまざまなビジネスツールとの連携が可能、そして通話品質が高いといったメリットがあります。すでにZoomを使っているのであればメリットがとても大きなサービスですので、導入を検討してみると良いでしょう。