クラスAのクラウドPBX

クラウドPBXの品質に影響してくるクラスとは?クラスAを獲得しているサービスについても解説

クラウドPBXは、従来の電話システムをクラウド上で実現したものです。システムの品質は、その機能や信頼性、拡張性、サポート体制など多くの要素によって決まりますが、特に音声品質は円滑なコミュニケーションをする上で重要な項目と言えます。
総務省は、IP電話サービスの通話品質に関する基準(クラス)を設定しており、これに基づき各サービスは評価されます。クラスの基準には以下のような要件が含まれます。

R値:ノイズやエコー、遅延などを計測した数値
MOS値:多数の評価者の音声品質評価
遅延値:通話時の遅延が少ないかどうか

これらの要件のスコアによって、クラスAからCの3段階に分かれています。クラスAは音声品質においては優れていると言えるでしょう。

クラスAを獲得するための要件と獲得しているサービス

最高値のクラスAを獲得するためには、R値が80以上、MOS値が4以上、遅延値が100ms以下である必要があります。これらの数値を下回るとクラスBやクラスCの判定となり、品質面では劣るという評価になってしまいます。
ここでは、日本国内でクラスAの品質を獲得しているクラウドPBXサービスをご紹介します。

モバビジ
モバビジは、クラウドPBXサービスの一つで、特にテレワークや在宅勤務に適した機能を備えています。
以下、モバビジの主な特徴です。

①テレワークでの利用に最適
スマートフォンを使って、会社の電話を外出先や自宅で受けることが可能です。これにより、個人の携帯番号を公開する必要がなく、オフィスでの電話をスマホに転送することもできます。

②低コスト
初月の費用は無料で、その後は月額サービスとなります。移転やレイアウト変更、電話機増設に伴う追加の工事費は不要で、従業員の増減に合わせた月額精算が可能です。

③使いやすいUI
スマートフォンアプリのUIはビジネスフォンそのものを模しており、外線ボタン(パークボタン)など、見た目もビジネスフォンと同様です。これにより、操作に戸惑うことなく、誰でも簡単に利用できます。

④高品質な音声通話
モバビジは、総務省基準の「クラスA」の音声品質を獲得しており、一般のIP電話と異なり、インターネットの品質に依存せずに高品質な通話が可能です。LTE優先制御機能により、Wi-Fi環境下でも安定した通信が行えます。

⑤既存番号の継続利用
既存の電話番号をそのまま利用できるため、番号変更の手間がありません。

これらの特徴により、モバビジは、特にテレワークや在宅勤務を支援するサービスとして、多くの企業や個人事業主に選ばれています

Basix
Basixは、ブラステル社が提供するクラウド型ビジネスIP電話サービスで、モバビジ同様「クラスA」の音声品質を獲得しています。このサービスは、小規模から大規模なビジネス環境において、柔軟かつコスト効率の高いソリューションを提供してくれます。
以下にその主な特徴を紹介します。

①低コストでの運用
初期投資を大幅に削減できます。Basixユーザー間の通話は無料で、一般加入電話や携帯電話への通話も非常に低価格です。

②スマートフォンでの内線通話
スマートフォンや携帯電話に専用アプリをインストールすることで、ビジネスフォンとして活用できます。オフィスの電話をスマホに転送したり、スマホから会社の番号で発信することが可能です。

③柔軟なビジネス環境への対応
Basixは、拠点間での無料内線通話を可能にし、社内のコミュニケーションを活性化します。設定が簡単で、場所を変更する際にも手間がかかりません。

④豊富な機能
Basixには様々な基本機能が含まれており、オプション機能を追加することで更に多様なニーズに対応可能です。これにより、従来のビジネスフォン以上の機能を利用できます。

⑤テレワークへの対応
Basixは現代の働き方、特にテレワークやBYODにも対応しており、柔軟な働き方をサポートします。

LNP(固定電話番号ポータビリティ)にも対応しているため、乗り換えにもおすすめです。

まとめ

今回は、クラスAについてご紹介してきました。クラスAを獲得しているクラウドPBXは、企業の通信ニーズに応えるための高品質な通信環境を提供しているサービスと言えるでしょう。通話品質以外にも、各サービスそれぞれ独自の強みを持ち、幅広い企業ニーズに対応しています。適切なクラウドPBXサービスを選択することで、企業は効率的かつ安全に通信環境を整備することに繋がるので、サービスを選ぶ判断材料にすることをおすすめします。


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