クラウドPBXのファイアーウォール

クラウドpbxを使う上で、ファイアウォールは設定できる?注意点などを解説

クラウドpbxを使う際にファイアウォールは設定可能

クラウドpbxを使う際にファイアウォールの設定は可能です。ファイアウォールとは、不正なアクセスや攻撃からシステムを守る役割を果たし、通信のフィルタリングや監視ができるセキュリティガードのことです。イメージとしては、会社のエントランスに立っている警備員のようなものと考えるとよいでしょう。
この警備員(ファイアウォール)は、あらかじめ決められたルールに従って会社を訪れる人(データ通信)をチェックします。そのルールとは訪問者の身分、来訪目的、訪問時間などにもとづくもので、これに合致しない人は会社の中に入れません。
たとえば、特定のウェブサイトへのアクセスが禁止されている場合、ファイアウォールはその通信を遮断します。逆に信頼されたサイトやサービスからの通信は、ファイアウォールのルールに合致していれば通過させます。このようにファイアウォールは、通信の送信元や送信先、使用されるプロトコルなどにもとづいて通信を許可、または拒否しているのです。
またファイアウォールは、悪意のあるプログラムやウイルスからの攻撃を検知し、それらをブロックする役割も果たします。これによって、内部のネットワークやシステムが外部からの攻撃や不正アクセスに対して保護されるわけです。こうした仕組みがあるおかげで、私たちのコンピュータやネットワークはさまざまなオンラインの脅威から守られています。それを、クラウドpbxを使う際にも設定できるということです。

クラウドpbxは通常の電話とは異なり、インターネットを通じて音声やビデオの通信を行います。そのため、通信の安全性が非常に重要です。このときファイアウォールが大切な役割を果たします。ファイアウォールは通常、クラウドpbxプロバイダー側で提供されますが、ローカルネットワーク内で設置することも可能です。クラウドpbxを使うときのファイアウォールの設定は、高速道路の料金所のようなものと考えるとわかりやすいでしょう。
クラウドpbxプロバイダー側で提供されるファイアウォールは、高速道路全体を管理する大きな料金所のようなものです。すべての車(通信)がこの料金所を通過する際にルールにもとづいてチェックを受け、許可された車だけが通過できます。つまり、プロバイダー側が提供するファイアウォールとは、全体的なセキュリティを管理し、不正な通信を阻止するためのものです。ローカルネットワーク内で独自に設置するファイアウォールとは、各企業専用の入り口のようなもので、さらに細かいルールにもとづいて通信をチェックします。特定の時間帯に特定のサービスへのアクセスを制限するなど、自社のニーズに合わせてセキュリティをカスタマイズできるということです。
このように、2つの層のファイアウォールが組み合わさることで、クラウドpbxの通信はより堅牢なセキュリティで保護されます。

ファイアウォールの設定で注意すべきこと

クラウドpbxを使用するうえでファイアウォールを設定するには、いくつか注意すべきことがあります。まず、適切なルールを設定しなければ、正当な通信まで遮断してしまう恐れがあるため、ポリシーに沿った設定が必要です。ポリシーとは、企業が定めるセキュリティのルールや方針のことを指します。どのような通信を許可し、どのような通信を遮断するかを定めたルールブックのようなものです。企業が通信の安全性を確保するために必要な基準やルールが、このポリシーに記載されています。
ファイアウォールの設定においては、このポリシーに沿ったルールの設定が求められます。なぜなら、ルールが厳しすぎると正当な通信まで遮断してしまう可能性があるためです。逆にルールが緩すぎると、セキュリティ上危険なサイトや通信まで許可してしまい、さまざまなリスクを招く可能性があります。
このように、ファイアウォールを設定するときは、自社のポリシーに沿ったバランスの取れたルール設定が重要です。自社の業務内容やセキュリティニーズに応じて細かく設定する必要があります。専門的な知識が必要な場合もあるため、セキュリティの専門家に相談することも検討しましょう。また、クラウドpbxの通信に特化したセキュリティ対策を施す必要があるため、特定のプロトコルやポートに対するアクセス制御が重要です。加えて、セキュリティの設定は常に最新の脅威に対応する必要があるため、定期的なアップデートや監査も忘れないようにしましょう。

クラウドpbxとファイアウォールの重要性

クラウドpbxのセキュリティは、ファイアウォールの適切な設定によって確保されます。これには全体のセキュリティポリシーにもとづいたバランスの取れたルール設定が必要であり、かつ、クラウドpbxの通信に特化したプロトコルやポートのアクセス制御も重要です。このような対策を講じることで、クラウドpbxでの通信の安全性を確保しつつ、業務効率の低下を防ぐことが可能になります。


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