クラウドPBXの音質は悪い？通話品質について主要サービスで比較してみた
コストカットは魅力的ですが、サービスの質が悪くなってしまっては元も子もありません。クラウドPBXは、固定電話回線を使った通話よりも音質が悪いと言われることも多いので、導入に当たって慎重にならざるを得ない方も多いでしょう。どうしてクラウドPBXは音質が悪いと言われるのか、そしてどこの会社であってもそうなのか比較してみましょう。
ネット環境がクラウドPBXの音質に大きく影響！
クラウドPBXの最大の特徴は、インターネット回線を使って通話をするということです。そのため、当然インターネット回線が不安定で、速度が遅ければ音質は悪くなります。特に、クラウドPBXを利用している多くのユーザーは、スマホで通話をしています。移動先で電波が入りづらいところにいることもありますし、歩いたり車中だったりと移動をしながらの通話ということもあるでしょう。そうなると、基本となるネット回線が不安定になり、どうしても音質が落ちてしまうのです。
もしくは、アプリやスマホ端末自体の性能が良くないということも原因となります。利用しているスマホとサービス会社が提供している専用アプリの相性が悪く、処理能力が極端に下がったりアプリ自体が落ちてしまったりするケースもあり得ます。また、スマホのスペックが低くて十分なパフォーマンスを出せないと通話品質に影響を与えることもあるようです。
もう一つは、契約しているクラウドPBXサービス自体が悪いということも当然あり得ます。抱えているインターネット回線の帯域が狭かったり、メンテナンス保守が十分に行われていなかったりすると、全体的に質が低下している状態になっていると言えます。たくさんのユーザーを抱え込んでいるのに、自前で提供できる回線に限りがあれば、当然データ通信の質は下がってしまいます。こうしたケースでは、電話が集中しやすい朝一、午後一、昼休み前などの時間帯だけ音質が下がる傾向が見られます。逆に、昼休み中などは全く問題なく聞こえるというケースも多いようです。
主要サービスの音質を比較
スマホで拾える電波の状況というのは、スマホ端末とユーザーがいる環境に左右されます。こうした要素とは別に、サービス会社による音質の差を比較してみます。まず、通信事業最大手のNTT東日本、西日本が提供している「ひかりクラウドPBX」です。オフィスの光回線導入と一緒に始められるのが特徴で、高い通話品質を売りにしています。確かに、ひかりクラウドPBXは、バックボーン回線の太さが特徴となっているだけあって、非常に音声がきれいに聞こえます。雑音もほとんどないですし、低い声もクリアに聞こえます。110番などの緊急通報にも使える品質ということで、その基準の高さは保証されています。
同じNTTグループでもNTTドコモが提供している「オフィスリンク」も、シェアを伸ばしているサービスです。既存の設備を使ってクラウドPBXにするプラント、仮想PBXの2つのプランがあります。どちらもスマホでの通話ができるのですが、やはり通話品質が良く顧客満足度が安定して高いというのが特徴です。移動時の不安定さも解消されていて、より安心して通話を続けられるのがメリットです。さらに、アプリが高機能で使いやすいのに動作が軽いです。これは、スマホとアプリの相性や、スペックにも関係することで、どんなスマホでも問題なく使えて品質を下げることがないという利点を生み出しています。
ソフトバンクもクラウドPBXを行っていて、「ConnecTalk（コネクトーク）」という名称でサービスを提供しています。このサービスでも、既存PBX設備をそのまま使えるプランと、新規で仮想PBXを導入するプランとがあります。今まで変わらない通話品質を維持するということをアピールポイントとしています。それだけあって、スマホでの出先での通話でもとてもクリアな聞こえ方で、導入前後の違いに気づきにくいほどです。NTTグループによるサービスと比較してもレベルが高く、品質を求めるユーザーからの支持が厚いです。
大手通信会社以外のサービスで言うと、03エンタープライズがオススメです。大手企業への導入実績も非常に多く、品質に関するレビューも高いようです。知人の会社で導入しているようですが、使い勝手が良く、品質も特に気になる部分はないと言うことを言っていたので、気になる方は一度公式サイトを覗いてみることをオススメします。
サービスをしっかり選んで安心のクラウドPBXを利用しよう
クラウドPBXはネット回線経由ということもあって、音質が下がるリスクがあります。しかし、サービスをしっかりと比較して品質を大事にした選び方をすれば問題ありません。音質重視の姿勢を取り、高い技術力を持っている、顧客満足度が高いといった点を見てサービスを選びましょう。
