FAX複合機をメーカー別に特徴を解説【キヤノン編】
キヤノンのFAX複合機の概要と特徴
キヤノンは日本企業で、カメラメーカーとして発展してきた歴史があります。イメージング技術の点で世界トップクラスの技術力とアイディアを持っていて、その強みを生かしてスキャンや印刷ができるFAX複合機を開発しています。また、フルカラーでの自動両面印刷や、紙幣などの不正コピーガード機能などの革新的な技術を世界で初めて生み出してきた、まさにこの業界におけるけん引役を果たすメーカーと言えます。
こうした高い技術力と現場のニーズに合わせた機能を盛り込む姿勢は、オフィス用FAX複合機にもよく発揮されています。たとえば、キヤノンは大型で使いやすい操作パネルを搭載しています。たくさんの高度な機能があるのですが、初めて使う人にも分かりやすいようシンプルな画面構成となっています。そして、スマホやタブレットと同じ感覚で操作できるよう、ピンチアウトなどのアクションができるのもポイントです。さらに、多国籍企業が増えている状況を見て、外国語を話す社員がログインした時には、自動的に操作パネルを英語表記に変えるなどの細かな機能もキヤノンならではと言えるでしょう。
キヤノンは、長年ビジネス用FAX複合機を送り出してきたため、現場の声をフィードバックする点でも優れています。多くのユーザーから不満とされてきたのが、運転待機の状態から復帰するまでに時間がかかってしまうという点です。そこで、最近のキヤノンは節電モードになっているとしても、復帰するのに10秒くらいしかかからない仕様としています。また、人感センサーを搭載しているものさえあります。FAX複合機を使うユーザーが来たと判断すると、自動的に復帰をしてくれるので非常に便利です。
キヤノンのFAX複合機を使うメリット
キヤノンのFAX複合機のメリットは、単に便利な機能が設けられているというだけではありません。そもそもの性能が非常に高いのです。キヤノンの印刷の質は、他のメーカーと比べてもかなり高く、特に発色の鮮やかさはトップクラスです。独自の画像処理技術を用いて、画像ノイズを自動的に除去した上で、リアルな感じを出す色補正と高精度の印刷技術によって美しい色合いを再現してくれます。モノクロの画像であっても、濃淡をナチュラルな感じで再現してくれるので、いかにもコピーしたという粗さがなく、美しい仕上がりとなります。そのため、自前でポスターやPOPなどを作りたいという企業にとっては、非常にメリットが大きいのです。
さらに、原稿の印刷の質も高めてきています。たとえば、薄い紙に印刷もしくは手書きした原稿は、コピーやFAX送信をする時に、裏写りが起こってしまうことが多いです。印刷されたものを見ると、裏面の文字がうっすらと見えてとても見づらくなってしまいます。そこで、キヤノンでは濃淡識別機能を取り入れて、自動的に裏写りを除去してくれます。クリアな原稿にできますので、送信相手が文書を受け取った時に見やすいものとなります。
環境にやさしいというのもキヤノンのメリットです。節電性能にこだわっていて、スムーズな節電モードへの移行や稼働時にも無駄のない動力設定によって省エネを図れます。「国際エネルギースタープログラム」という、オフィス向け設備の省エネ制度にも適合していて、その省エネ性は実証済みです。さまざまな機種を開発していますが、無駄のない設計によって省スペース化が図られていることや、騒音を軽減する仕組みが採られていることなども注目できます。オフィスにいる人たちが快適に使える設備として、よく考えて作られているのです。
もう一つのメリットとしては、セキュリティー機能が強化されているということを挙げられます。FAX複合機に用いられているハードディスクには、アメリカの連邦政府の機関が使っている暗号レベルに対応した暗号化チップが搭載されています。機密文書を印刷したり送信したりするオフィスでも安心して使えるのです。また、最近はオンライン接続して使用するケースが多くなっているため、ネットワークへの不正アクセスを防ぐ対策もなされています。定期的にフォームウエアに自動更新できるようにし、最新のウイルス対策をすることもできます。印刷や送信などのジョブを完了すると同時に、データを消去していくなどの機能もあって、管理者が必要に応じて設定できるのも安心感を与えます。
質の高さで選ぶならキヤノンのFAX複合機
キヤノンの複合機は、印刷や読み取りの技術が非常に優れているのが強みです。また、現場のニーズに合わせて使いやすい機能や仕様を盛り込んでいるため、業務のスピードアップを図る助けになってくれます。クラウド連携や不正アクセス対策など、最新の技術を用いて機種を開発していますので、より使いやすいFAX複合機を選びたいという方におすすめです。