aws（アマゾンウェブサービス）でもクラウドPBXの利用が可能？徹底解説
クラウドPBXはいくつもの会社がサービスを提供していますし、その形態も様々です。PBXシステムは企業の業務に大きな影響を与えるものでもありますので、慎重にサービス選びをする必要があります。その中で、awsを利用したクラウドPBXに注目することができます。この記事では、このサービスの特徴やメリットを押さえておきましょう。
そもそもawsとは？
awsとは、アマゾンウェブサービスの略で、ネットショップでも有名なAmazonが提供しているクラウドサービスを指します。データセンターを持ち、クラウドサービスを提供している超巨大企業は世界中にいくつかありますが、awsはその中でも2位以下を大きく引き離して高いシェアを誇っています。データを保管するストレージとしての機能だけでなく、ビジネスや生活に役立つ非常に多くのサービスを展開しています。
膨大な容量のクラウド空間を持っていますので、その可能性は非常に大きく、個人向けの小回りの利くサービスからグローバル企業の業務システム等まで幅広く対応できます。また、世界トップクラスの技術力と保守システムを持っているため、通信やサービス提供の安定性とセキュリティーが高く、障害に強いという特性を持っています。たくさんのサービスがawsによって提供されていますので、一つのサービスを導入したら、他の機能と連動させるのが簡単で効率的なシステムを構築できるという特徴を持っています。
awsによるクラウドPBXの特徴とメリット
awsのサービスは、あまりにもその種類が多いのですべてを網羅することはできないほどです。
その中の一つとして、クラウドPBXを提供し、コールセンターを開設するための機能的なサービスがあります。サービス名は「Amazon Connect」というものです。すべての手続きや導入、利用はクラウド上で行えるのが大きな特徴となっていて、高価な機器を購入しなくても導入できるのがメリットです。
さらに、利用料金は従量課金とプラン基本料金をミックスしたもので、利用状況に応じた料金設定がなされます。無駄のない費用設定となりますので、コストダウンを図るのに適したサービスと言えるでしょう。また、幅広い機能やサービスと連携できるため、オフィスのニーズに合わせてかなり柔軟な使い方ができます。スマホへの転送や代表番号の使用などの基本的な機能はもちろんのこと、クラウド上に保管した顧客データとの照合や、購入履歴との連動など、コールセンターにも使える機能があります。
awsによるクラウドPBXのもう一つのメリットは、柔軟に設定を変えられるという点です。番号設定や番号の追加、アカウントの権限付与などの基本設定はすぐに管理画面から行うことができますし、クラウドでつながっている業務システムとの連動なども楽にできます。そのため、事業を拡張したり大幅な部署変更といった状況でも、面倒な作業を極力抑えて短時間でクラウドPBXでの管理ができるのです。さらに、サイバー攻撃や情報漏えいなどにも強いといった特徴を持っています。クラウドPBXでは、顧客データや連絡帳など、重要で個人的な情報もたくさん保存しておくものです。awsでは強固なセキュリティー機能を擁していますので、安心して利用できるというのは大きな利点となります。
Amazon Connectを使ったビジネス展開の例
柔軟なシステム構築やコストカットが可能な料金体系という利点を活かして、コールセンターの開設にawsのクラウドPBXを利用する例は多いです。大企業でもAmazon Connectパートナーとなってコールセンター業務を行っているところが少なくありません。このシステムでは、通信容量もしくは通話時間に応じて課金される料金体系となっていますので、無駄なコストをかけずに済むのです。
また、期間限定の顧客対応やイベント開催などに利用するケースも見られます。というのも、このサービスは先述したとおりシステム拡張を自由に行えるからです。特定の期間だけ回線数を増やしたり、対応番号を追加したりするのが楽で、対応できる範囲が非常に広いのです。そのため、短期間で必要な体制作りをしやすく、必要がなくなったら元の体制に無駄な費用と手間をかけることなく戻せるというメリットが生まれます。
新規オフィスの開設にこのサービスを使う例も見られます。というのも、専用のソフトを導入すればPBX機器などを購入する必要がなく、クラウド上でシステム構築ができるからです。初期費用をかける必要や、工事の手間がないというのは新規オフィス開設にとても大きなメリットとなります。移動拠点を作る際にもこのメリットは活かされ、どこででも同じシステムで通話環境を持てるという点にも注目できます。
このようにAmazon Connectにはメリットがたくさんあるので、クラウドPBXの導入を検討される際は、ぜひ選択肢の1つに入れてみることをオススメします。
