クラウドPBXのハウリング

クラウドPBXはハウリングしやすい?ハウリングしないコツなどはあるの?

クラウドPBXは、通常の電話と違ってハウリングしやすいと言われることがあります。業務効率アップやコストダウンのためにクラウドPBXを導入したのに、ハウリングやノイズなどで肝心の通話に支障が出ては大きな問題です。そこで、こうしたデメリットを回避するためのコツはあるのか、本記事では詳しく見ていきます。

ハウリングしやすいかどうかは、クラウドPBXを利用するインターネット環境次第

クラウドPBXのサービスは数多くありますが、いずれもインターネット回線を通じてサービスを提供している点は同じです。ひかり電話やIP電話などタイプに違いはあれど、インターネットを利用する以上、その環境によって通話品質に影響が及ぶのは避けられません。
たとえば、安定したインターネット環境のある社内では問題なくても、社外での通話の場合、品質はどうしても下がってしまいます。また、屋内であっても高層ビルの高層階や地下、またはトンネルの中や地下鉄の駅などでは電場状況が悪くなってしまうので、通話の品質が低下することを覚えておきましょう。クラウドPBXを導入するということは、社内にかかってきた電話を社外の従業員のスマホに転送するなどの用途が多くなるでしょう。しかし、スマホの場合、常に安定したインターネット環境下にあるとは限りません。歩きながらの使用や、乗り物の中ということもよくあるはずです。そのような環境ではどうしても通信が不安定になってしまいます。この問題を回避するには、インターネット環境を見直すことです。可能であれば、社内のインターネット環境をより安定したものにアップグレードするのがおすすめです。

また、従業員の使用するスマホや契約回線も見直した方がよいでしょう。クラウドPBXはアプリをスマホにインストールして利用するものが多いですが、この場合、通話品質はスマホの性能や契約するSIMによる影響を受けやすくなります。たとえば、大手キャリアと比べて格安SIMの場合、通話品質が若干不安定になりやすいことは覚えておいた方がよいでしょう。なお、社内で電話する場合は、スマホではなくパソコンを使ったソフトフォンや固定IP電話など、LANケーブルで物理的に接続する電話機を使用することで、ハウリングなどの通話障害を回避することができます。

通話品質はクラウドPBXサービスを提供する会社にも左右される

自社のインターネット環境を見直しても、クラウドPBXを提供するサービスによっては通話品質に不満を感じることもあります。というのも、サービス提供会社によって品質はバラバラだからです。
品質の悪いサービスと契約してしまうと、いくら社内の環境を整えたところで、ノイズやハウリング、遅延などの問題が発生しやすくなります。通話に支障をきたすほどの品質の低さでは、いくら便利なクラウドPBXといえどもビジネスでは使い物になりません。業務効率の改善どころか、ビジネスチャンスを逸するリスクもあります。
これを防ぐには、なるべく品質の良いクラウドPBXサービスと契約することです。しかし、実際に利用する前からどのサービス提供会社の品質が良いかはわからないでしょう。

この場合、本格的に導入する前にお試しとしてデモンストレーションの機会を提供している会社を選ぶことです。そのようなクラウドPBXサービスの提供会社が何社もあります。1社だけでは納得出来ない場合は、何社かのデモンストレーションを利用して、音質の差を比べてみましょう。その際は、音質だけでなく、アプリの使い勝手なども併せて比較しておくことをおすすめします。通話品質の高いと評判のクラウドPBXサービス提供会社はいくつかありますが、ここでは代表して以下の2社を紹介します。

一つは、株式会社ベルテクノスの提供する「OFFICE PHONE」です。クラウドPBXには、IP通信網と光回線を利用する2つのタイプがあります。前者の場合、プロバイダによって通話品質に差が出ますが、後者の光回線の場合、最高レベルの品質が期待できます。「OFFICE PHONE」は安心の光回線です。また、こちらの会社はクラウドPBX以外にも、インターネットやビジネスフォンなど通信技術を専門に扱っています。その点も、確かな品質のサービスを提供してくれると期待できる理由です。
もう一つのおすすめは、NTTが提供する「ひかりクラウドPBX」です。こちらは光回線の導入と合わせて利用できるクラウドPBXサービスで、光回線だけに通話品質にはまったく問題ありません。緊急電話にも利用可能な品質の高さです。

品質の良いクラウドPBXサービスならハウリングを回避できる

インターネット回線を利用するクラウドPBXは、電波状況やサービスによってノイズやハウリングなどの問題を受けやすいという問題があります。これを回避するには、インターネット環境を見直すことと、高品質のクラウドPBXサービスを提供する会社と契約することです。各社が提供するデモンストレーションを利用して、ぜひ最高のサービスを選んでください。


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