クラウドPBXでチャット機能がついたサービス3選
クラウドPBXのチャット機能とは?
クラウドPBXは、インターネットのクラウドサービスを利用した通話サービスですが、チャットなどのビジネスツールも搭載されています。クラウドPBXは、これまでのものと比較して機能が充実しており、インターネットを利用することで場所にとらわれない柔軟な運用が可能です。そのため、導入企業では電話対応や社内コミュニケーションが円滑化され、顧客満足度向上や業務効率化が期待できます。
しかし、電話に出られない場合や、会話だけでは正確に伝達できない情報もあります。チャット機能が利用できるクラウドPBXなら、このような状況においても、円滑なコミュニケーションが可能です。クラウドPBXのチャット機能は、利用者間でチャットによる文字でのやり取りが行える機能です。ビジネスチャットツールと似ていますが、クラウドPBXのチャット機能は、電話機能と統合されていることが特徴です。
クラウドPBXのチャット機能の主なメリットは、以下のとおりです。
①電話とチャットを一元化できる
クラウドPBXのチャット機能は、電話機能と統合されているため、電話とチャットをシームレスに切り替えて利用できます。
②情報共有がスムーズになる
チャット機能は、文字情報でやり取りできるため、電話よりも情報共有がスムーズになります。また、チャットログは残るため、後から確認することもできます。数字や固有名詞など、口頭では正確に伝えにくい情報も、正しく共有できます。
③テレワークや在宅勤務の効率化につながる
チャット機能は、テレワークや在宅勤務でも利用できます。これにより、場所を問わず、社内外のコミュニケーションが円滑になります。
クラウドPBXのチャット機能はメーカーによって異なりますが、主に以下のようなものがあります。
①1対1チャット
1人対1でチャットを行います。最も一般的な機能といえるでしょう。
②グループチャット
複数人でチャットを行う機能です。
③ファイル共有
チャット内でファイルの送受信が行えます。
④スタンプや絵文字の利用
スタンプや絵文字を使うことで、気持ちがより伝わりやすくなり、豊かなコミュニケーションが実現します。
その一方で、オプション機能として提供しているメーカーもありますから、追加料金が必要となる場合もありますので、その点は留意しておきましょう。
チャット機能を提供している主なクラウドPBX
ここからは、チャット機能を提供している主なクラウドPBXをご紹介します。
1.MOT/TEL(株式会社バルテック)
MOT/TEL(モッテル)は、052・054・058・059などの市外局番や050を利用した外線通話や社内通話が可能なアプリ「MOT/Phone」を利用して行うクラウド通話サービスです。バルテック社は、MOT/Phone以外にも多数のサービスを提供しており、その1つにビジネスチャットサービス「MOT/Cha(モッチャ)」があります。
MOT/TELでは、この「MOT/Cha」が利用できます。MOT/Chaの最大の特徴はセキュリティ対策が万全であることです。また、豊富な添付機能を備えるほか、文章の検索が可能など高度な機能を備えています。MOT/TEL(モッテル)なら、これ1つで電話機能とビジネスチャット機能を安全かつ手軽に構築できます。
2.TramOneCloud(トラムシステム株式会社)
TramOneCloudは、さまざまな機能をオールインワンで一括管理・利用できるクラウドPBXサービスです。チャット機能も豊富な機能の1つとして提供しています。
TramOneCloudには「Essentialプラン」「Professionalプラン」「Enterpriseプラン」の3つが用意されていますが、このうちの「Enterpriseプラン」ではチャット機能が利用できます。このプランではチャット機能のほかにも、アプリ連携や音声認識機能、ビッグデータから必要な情報を抽出するテキストマイニング機能、自然言語処理AIエンジンとの連携など高度な機能が利用できます。
3.GoodLine(株式会社グッドリレーションズ)
GoodLineでは、他社のチャットツールである「Chatwork」「Slack」と連携し、GoodLineから手軽に利用できるサービスを提供しています。この連携により、リモートワークを行っているスタッフの稼働状況や通話状況、ログイン情報などを、GoodLineにログインせずにChatworkやSlackから確認できるようになり、業務の効率化が実現します。
チャット機能を搭載するクラウドPBXサービスの選び方
チャット機能を搭載するクラウドPBXサービスは、それぞれのサービスの料金や機能を比較することで、最適なサービスを選択することができます。そのためには、契約前のトライアルサービスを活用し、いくつかのサービスを実際に試した上で、最適なものを選ぶことをおすすめします。各社がトライアルサービスを提供しているので、まずは試してみましょう。