【2024年度版】クラウドPBXで活用できるit導入補助金や助成金について解説
it導入補助金でツール購入ができる
it導入補助金とは、IT関連のツールを企業が導入する際に、その購入費用などを補助する制度です。対象となっているのは中小企業と小規模事業者で、ITツールにはハードウエアだけでなく、ソフトウエアや通信サービスなども含まれます。
この制度の目的は、it導入補助金を通して、より多くの企業がデジタル化を進められるようにするという点にあります。スピーディーな補助金の支給が特徴となっていて、他の補助金よりも短期間で入金されるため、中小企業にとってはメリットが大きく、使い勝手の良い制度です。
it導入補助金をもらうためには、所定の用紙を提出して申請する必要があります。ただし、申請すれば必ずもらえるわけではなく、一定の基準をクリアしているかをチェックする審査にパスしないといけません。また、対象となるIT関連ツールは明確に決められていますし、個々に認定を受けたものである必要があります。さらに、補助の内容によっては、購入だけでなく、その後も使用していることを証明しないといけないケースもあります。
申請に当たっては、「IT導入支援事業者」として認められている販売店や開発会社と共同で、事業計画を作ることが求められています。といっても、面倒な手続きが増えるわけではなく、サービスを販売している事業者がこの指定を受けているのであれば申請をサポートしてくれるので、手続きが楽になるというイメージで考えると良いでしょう。
2024年のクラウドPBXに使えるit導入補助金は3つの枠がある
このit導入補助金にはいくつかの枠があり、2024年は3つの枠を利用できます。
1つ目の通常枠は、幅広い業務に使用されるIT関連製品やサービスの導入に使えるものです。業務効率や売上増を図るために、ソフト購入費用やクラウド利用料などを支払う際に補助金をもらえます。ここにクラウドPBXも含まれますので、顧客対応や販売支援、自動化ツールなどの目的に適うサービスとして申請することで、補助の対象となります。
2024年の通常枠では、補助率が経費の2分の1以内となっていて、導入内容によって5万円以上150万円未満か、150万円以上450万円以下を上限額とする補助金が支給されます。クラウド利用費については最大2年分となっていますので、大きな金額の補助を受けられるのが魅力です。さらに、導入にあたってのコンサルティングや設定費用などについても対象となっていますので、初めてクラウドPBXを導入する企業にとってもありがたい制度設計と言えるでしょう。
2024年に適用される2つ目の枠として、セキュリティ対策推進枠があります。不正アクセスなどのサイバー攻撃に対抗するために、企業として導入するシステムやソフトなどを導入する際の補助金です。事業が一時停止したり、生産能力が落ちたりするのを防ぐという目的を果たせます。補助率は経費の2分の1以内で、限度額は5万円以上100万円以下と設定されています。
ただし、このセキュリティ対策推進枠は、事前に指定されているセキュリティ用のサービスにのみ適用されます。そのため、クラウドPBXサービスそのものでは、補助金の対象とはなりません。しかし、クラウドPBXを導入する場合、クラウド上に保存する個人情報の保護などを目的に、セキュリティ対策を講じる企業が多いです。同時に、こうした対策のためのツールを導入することで、補助金制度を利用できます。上手に組み合わせを考えることで、よりお得にITツール導入ができるでしょう。
3つ目の2024年に使える補助金枠は、インボイス枠です。新たに導入されたインボイス制度に対応するため、受発注ソフトなどを変更もしくは新たに取り入れる企業は少なくありません。そこで、会計や受発注、決済といった機能を持ち、なおかつインボイスに対応しているITツールを導入する場合に補助金を出すことになったのです。補助率は2分の1から5分の4まで、補助限度額は10万円以下から350万円以下までと、幅広い項目があります。対象となるのはソフトやシステムだけでなく、現場で使用するパソコンやタブレットなどの端末購入費用も含まれています。
このインボイス枠は、クラウドPBXサービス単体では利用できません。しかし、店舗を開業する際など、インボイス対応決済システムと同時にクラウドPBXを入れ、端末を共有することも多いです。上手に組み合わせることで、効率よく補助金をもらうことができるでしょう。
補助金を上手に使って負担を軽減しましょう
2024年に使えるit導入補助金制度は、クラウドPBXの導入にも利用できるものがあります。制度の内容をよく理解することで、漏れなく補助金を受け取り、コスト負担を下げられます。上手にこの制度を利用して、ITツール導入をしたいものです。