クラウドPBXの2024年の市場規模

クラウドPBXの最新の市場動向を解説【2024年度版】

クラウドPBXの市場規模が拡大傾向にあり!

クラウドPBXの市場規模とシェアが右肩上がりで上昇していると言われています。有名企業の間でも続々と導入の動きが見られており、今後中小規模の企業での導入にも加速がつくとも言われています。
まだこのサービスそのものの歴史が浅いため、具体的な市場規模なシェアに関する情報が乏しい面もあるのですが、日本よりも一歩速く導入・普及が進んでいる面もあるアジア・太平洋エリアの市場規模が2020年に10億USドルを超えており、さらに2021年〜2027年までの間に年間の平均成長率は10%を超えるとの試算もあります。日本ではまだまだこれから導入が進んでいくことを考えるとしばらくの間はこの数字よりも高い成長率も予想されます。

なお、10年以上前と少し古いデータになってしまいますが、日本国内における従業員が50〜250人の企業のうち13%がクラウドPBXを導入しているとの数字もあります。先述した国際レベルにおける市場規模と成長率を見ても、2024年現在ではこの数字よりもはるかに高い普及率になっているであろうことが容易に推測できるでしょう。特に、この10年超の間に新型コロナのパンデミックの影響でテレワーク、リモートワークが推進された状況を挟んでいるので普及加速がついていることも予想されます。

2024年現在におけるクラウドPBXの動向と今後の展望について

この日本国内におけるクラウドPBXの需要と市場規模の拡大は新規参入の増加と競争の激化、それにともなうサービスの向上が今後進んでいくことを予想させます。つまり、2024年にクラウドPBXを導入しようと考えている企業は単に導入することだけを目的とするのではなく、導入することによってどんなメリットが得られるのか、それが会社のビジネスにどのような影響を及ぼすのかをよく検討したうえで最適なサービスを選ぶ必要が出てくるのです。

そこには当然コストの問題も絡んでくるでしょう。実際に価格の安さを売りにしているクラウドPBXサービスも登場しています。もともとオンプレミス型のPBXと比べて初期費用がかからない点でクラウドPBXの大きなメリットなのですが、そこに加えて初期費用が実質ゼロ円で導入できるサービスなども登場しています。

一方、社内に独自のシステムを導入している企業の場合、そのシステムと連携させたうえで利用できるかどうかもクラウドPBXの重要なポイントとなってきます。こうしたシステムとの連携面の多様性をセールスポイントとしたサービスも続々と登場しています。こうした状況を踏まえたうえで2024年のクラウドPBX市場の動向を見ていくと、企業の規模や事業形態によって「選ばれるサービス」の分化が見られる傾向がうかがえます。

例えば、今後導入が進んでいくことが予想される小規模の企業・事業者の場合は、最低限のサービスで初期費用・月額料金が安いところを選ぶ傾向が進んでいくことでしょう。一方でIT企業をはじめとした独自のシステムを導入している企業は先述したシステムとの連携に強いサービスを選ぶ、さらにカスタマーサービスなど顧客とのコミュニケーションが重要な企業やテレワーク・リモートワークの推進で離れた場所にいるスタッフ同士が連絡を取り合う機会が多い企業では、音質を重視したサービスが人気を集めることでしょう。

今後の市場規模の拡大とサービスの向上をチェック

2024年現在におけるクラウドPBX市場の最大のポイントとなるのは、市場そのものが拡大しているだけでなく成長している段階だと言うことです。これからますます内容が充実したサービスや使い勝手の良いサービスが登場してくることは確実です。となると、すでに導入して契約しているクラウドPBXが常に最適なものとは限らなくなってきます。

また、事業規模の拡大や新規事業の立ち上げなど企業の環境の変化によって適したクラウドPBXのサービス内容にも変化が出てくる可能性もあります。テレワーク・リモートワークの推進によるクラウド化の重要性の向上などはとくにわかりやすい例として挙げられるでしょう。
ですから、2024年だけの話だけにとどまらず、今後数年くらいの間はクラウドPBXの市場規模だけでなく、市場の変化にも目を向けながら導入を検討したり、利用するサービスを選んだり、あるいは他のサービスに乗り換えるかを検討するといったことが必要になってくるでしょう。

今後のビジネスシーンの動向にも着目したい

ビジネスシーン全体が目まぐるしく変化しており、クラウドPBXはそもそもその変化に対応するのに適したサービスとして台頭してきました。これからはクラウドPBXを巡る環境そのものに対応する姿勢も企業は求められることになりそうです。


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