クラウドPBXのトラブル

クラウドPBXの接続が不安定な原因はこれ!音質の悪化についても解説

企業にとって電話によるコミュニケーションというのは、お客様とであれ社員同士であれ非常に重要なものです。そのため、常に高い品質を保つ環境を維持しなければなりません。しかし時に、クラウドPBXを利用していると接続が不安定になり、音質が悪くなったり会話が途切れてしまったりすることがあるかもしれません。そんな時には、どこに原因があるのかを突き止めて、すぐに改善する必要があります。その点で考えられるいくつかのポイントをチェックしてみましょう。

クラウドPBXの接続が不安定になってしまう原因とは?

クラウドPBXの質が不安定になる原因は、まず回線側に問題があることが考えられます。クラウドPBXはインターネット回線を使っていますので、回線が混雑していて帯域が狭くなると音質が下がるなどの問題が発生します。特に、インターネトの接続が多くなる夕方やお昼前後の時間などは、回線状況自体が不安定になりやすいでしょう。このネット回線の問題は、利用の仕方に問題があることも考えられます。社員が必要もないのに重たい動画の再生をしていたり、同容量のファイルを送っていたりすることもあります。さらに、オンライン会議を複数のルームで同時に行っているという状況も考えられます。普段は接続に問題がないのに、一時的に急に不安定になるという問題は、こうしたネットの使い方をしていないかチェックしてみましょう。
端末やルーターに問題が生じていることが原因となりえます。機器自体の不調もありますが、電磁波の影響を受けやすい場所にあることで不安定な接続となってしまうケースも見られます。たとえば、電子レンジのそばにルーターを置いているとか、業務用の無線機を使うと接続が乱れるといった状況を挙げることができます。さらに、サービス事業者に何らかの問題が発生している可能性も考慮してみましょう。クラウドPBXサービスでは、通信プロトコルの処理をするために常に保守や帯域確保をしています。しかし、時にメンテナンス作業のために一部に制限が出てしまうことがあります。めったに起こらないことですが、事業者がサイバー攻撃を受けることもあります。こうなると大元が弱くなり、通信が不安定になってしまうのです。

音質の悪化を改善するために

クラウドPBXの接続が不安定になると、ほとんどの場合で音がこもる、雑音が入る、会話が途切れるなどの音質の悪化が認められます。まず、常に音質が悪い場合は、インターネット回線の帯域に余裕がない可能性が考えられます。そのため、現在のインターネットにおける実効スピードをチェックすると共に、より速い回線に切り替えることを検討しましょう。同時に、社員に不要なファイルや動画の送受信や閲覧は避けるように教育することも大事です。一時的に音質が悪くなるのであれば、ルーターや端末の場所をチェックしたり、故障していないかを確かめたりする必要があります。機器の故障が起こっている場合、オフィスではたくさんの機器を使っているため、その機器を突き止めるのが大変なことがあります。まずは、すべてのパソコンやスマホで音質が低下しているかを確認します。その場合は、大元が悪いということですので、ルーターやPBX用の専用装置などを疑って試してみます。場合によっては、機器ではなくケーブルが原因のこともありますので、ケーブルを取り換えてみるのも一つのチェック方法になります。
一部の端末でのみ音質低下が起きているのであれば、その端末にWi-Fiを飛ばしているルーターを確認します。もしくは、それぞれの端末の設定をチェックしてみましょう。他の端末と交換してみたら音質はどうなのか、ルーターを変えたら改善されるのかなどを試してみましょう。そうすることで、どこに原因があるかを突き止めることができます。その上で、ルーターなどの装置そのものが故障しているようなら、事業者に交換を申し出ます。自分たちで用意した機器であれば、購入・交換となります。サービス事業者の問題では、ホームページなどに障害情報が記載されるはずですのでチェックしてみましょう。事前にメンテナンスなどでリスクがあることが分かるなら、その時間帯を避けて重要な話し合いなどを行うように取り決めておく配慮が大事です。

原因を一つずつ潰していこう

音質の低下などの問題は、いくつもの原因が考えられます。時には、全く同じ症状なのに原因が全く異なることもありますし、いくつかの原因が同時に絡んでいることもあります。原因を究明できれば対策は簡単なことが多いです。そのため、使用機器、回線、サービス自体、利用法などの原因別に分けて、一つずつチェックしていきましょう。その上で、原因に合った適切な解決策を実行していくことが大切です。


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