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PBXコラム
クラウドPBXの料金はいくらくらい？価格の仕組みや注意点を解説

クラウドPBXの料金はいくらくらい？価格の仕組みや注意点を解説

どんなものでも、新しいシステムを導入する際には、その機能やメリットと共に費用を慎重に検討しなければなりません。これは、クラウドPBXにおいても同じです。一般的に、クラウドPBXは従来の固定回線のPBXよりもコストが低いとされていますが、きちんと料金の詳細を知った上で導入しないと、逆に高くついてしまうことがあります。こうした事態に陥らないためにも、事前にしっかりと料金体系や注意点を押さえておきましょう。

クラウドPBXの料金体系について

クラウドPBXでは、従来のPBXで必要だったオフィスに設置する主機器は不要です。すでにインターネット回線が入っているのであれば、対応するルーターや通話をするためのSIPフォンやスマホなどを用意するだけで済みます。もし、固定電話機がいらないのであれば、既存のスマホやパソコンだけでも十分です。そのため、機器を導入するという意味での初期費用はかなり抑えられます。
一方で、サービスを利用するに当たっての手数料や、サービス会社側で用意する装置などにかかる費用が発生します。といっても、初期費用はかなり安く、小規模の構築であればキャンペーンで無料にしている会社もあるほどです。

しかし、クラウドPBX導入の際に、固定の電話機を買い替える必要が出た場合は、別途購入費用がかかります。既存の電話機でインターネット回線に接続できるものであれば買い替え不要ですが、電話回線しか接続できないビジネスフォンだと交換しなければなりません。ビジネスフォンを使うのか、スマホやパソコンだけで十分なのかによって初期費用は変わってきます。一般的に使われる規模であれば、初期費用は1万円から5万円というのが相場となっています。

またランニングコストとして、毎月の月額基本料金がかかります。どの会社でも、月締めで利用料金を計算します。毎月同じ額になる基本料金は、ユーザー数もしくはクラウドPBXを使えるようにするデバイスの数によって変わってきます。また、代表番号の他にいくつの電話番号を発行するか、内線番号はどれだけ持つかなどによっても料金は変わります。たいていは、10ユーザーで5つの電話番号など、一定数をパッケージにしてプラン設定をしている事業者が多く、この基本料金も既存のPBXサービスよりも安く設定されていることが多いです。

その他にも、月額基本料金とは別に通話料がかかります。通話時間に応じてかかるのですが、インターネット回線を使っていますので通話相手との距離は関係ありません。従来の電話システムでは、遠距離にかけると市内通話よりも高くなっていました。しかし、クラウドPBXでは全国どこにかけても一律料金で、しかも時間当たりの通話単価も安いです。固定電話への発信は3分8円、携帯電話へは1分15円から16円というのがおおよその相場です。また、当然のことながら、内線電話であれば通話料金はかかりません。

もう一つの料金としては、オプションがあります。電話などの基本的なプランに加えて、オプション機能を追加した場合、機能ごとに定額の料金がかかってきます。たとえば、通話の自動録音やIVRとも呼ばれる自動音声応答などの機能があります。また、クラウドサービスとしてWEB電話帳を入れたり、スマホでのチャット機能を追加したりする場合もかかります。ただし、こうしたオプションはプランの中に含まれていることもありますので、それぞれの会社とプランで確認する必要があります。

クラウドPBXの料金についての注意点

クラウドPBXの注意点として、初期費用とランニングコストの両方を計算した上で比較すべきということが挙げられます。多くの会社では、初期費用が非常に安く簡単に導入できることを強調しています。しかし、プランの中身をよく見ると、通話料がそれほど安くないといケースもあります。結果として、クラウドPBX導入の負担は低かったものの、毎月の費用についてはコスト減につながらないということもありえます。特に、営業などで電話を相手にかけることが多い会社では、しっかりと通話料を含めた総合的なコスト計算をしないといけません。

プランを引き上げた時に負担が大きくならないかにも注意しましょう。ユーザー数が増えたり電話番号を増やしたりする時には、プラン変更が必要となるケースもあります。上位プランにすると月額基本料金も高くなりますので、予想していなかったコストがかかることもあります。将来のプラン引き上げも考えて、上位プランの料金もチェックしておきましょう。