楽天が提供するクラウドPBX「クラウドPBXソリューション」はどんなサービス？
様々な目新しいサービスを打ち出している楽天グループは、クラウドPBXも提供しています。「クラウドPBXソリューション」という名称で、ビジネスシーンで社内コミュニケーションをより快適にしてくれるもので、簡単な手続きと作業で導入できます。そのサービスの特徴とメリット、具体的な機能を調べてみました。
楽天のクラウドPBXソリューションの特徴
クラウドPBXソリューションは、楽天コミュニケーションズという楽天のグループ会社が提供するサービスです。この会社はビジネス向けの通信、インターネット関連のサービスを展開していて、その他の楽天グループが提供する機能と連携させやすいのが特徴です。これは、クラウドPBXソリューションにおいても同じです。
このサービスは、基本的に楽天モバイルなどのスマホを利用しているユーザーを対象としています。そして、従来のクラウドタイプのPBXのサービスとは異なり、同社ではIP電話回線環境を提供するだけです。そして、パートナーである他社がクラウドタイプのPBXを提供します。そのため、楽天モバイルなどのスマホサービス、楽天コミュニケーションズのIP電話回線、パートナー社によるクラウドPBXの3つのサービスが組み合わさった形となっているのです。
同社のIP電話を利用することによって、同じサービスを利用しているユーザー同士では通話料が無料となり、一般電話でも3分8円となります。しかも全国一律料金ですので、市外局番であれば固定電話からかけるよりスマホからかけた方が安くなります。このIP電話機能に加えてPBXの機能を利用できることになります。
スマホがビジネスフォンとなり、社内での電話は内線対応として通話ができます。つまり、同じシステムの中にいる同僚とは実質通話料無料で通話ができるということです。さらに、スマホからも代表番号での外線への発信が可能ですので、社員のスマホの番号を通知しなくても済みます。もちろん、通常のPBXと同じように外線でかかってきた電話の対応や保留、転送などもできます。このように、普通のスマホにIP電話とPBX機能を付け加えられることになり、一台で様々な便利な使い方できるのがメリットです。
クラウドPBXソリューションの料金体系について
充実した機能は魅力ですが、気になるのはその料金です。料金体系は、スマホで契約している楽天モバイルなどのSIMプランとしての料金がかかります。もちろんこれはスマホを利用しているユーザーであれば発生するものですので、PBXとは別で考える必要があります。このスマホそのものの料金に加えて、楽天コミュニケーションズに支払うIP電話料金が発生します。利用するユーザーの数や契約するプランによっても変わりますが、1ユーザー当たり580円からの月額費用がかかります。また、1番号当たり500円からの初期費用も一度支払うことになります。あとは、パートナーに支払うクラウドPBX料金が別途かかります。これは、初期費用として10,000円から、月額費用として15,000円からとなっています。合計すると、10台の端末を使うと仮定した場合、楽天モバイルに同時加入すると、初期費用で110,500円から、月額費用は5,250円からとなります。
それぞれの企業で利用する機能や追加オプションなどは異なりますので、同社では、まず問い合わせをしてもらい、その都度正確な見積もりを計算して提示するとしているようです。スマホ料金も含めて考えると、お得感の強いサービスとなっていますので、問い合わせをして料金比較をしてみるのも良いでしょう。
楽天グループの様々な機能と連携できるのが魅力！
このサービスは、スマホからIP電話網での発進ができることや、PBX機能を同時に使えるなどのメリットがあります。それと共に、同じグループの様々なサービスや機能を連携させられるのが特徴です。たとえば、電話営業や顧客対応の効果測定ができる「コール・インテリジェンス」というサービスを追加で申し込めるようになります。このサービスでは、どの番号に、いつどこからどれだけの着信があったかなどをデータ解析することができます。サービスでは複数の番号を同時に発行して、目的や広告媒体ごとに使い分けができるようになっていますので、番号ごとの効果を測定することで、どの媒体が有効なＰＲ手段となっているかをチェックできるわけです。
また、モバイル通話録音機能も利用できます。電話対応スキルを向上させる目的や、コンプライアンス強化、スタッフの電話チェックなどの目的で使うことが多いですし、クレーム対応などでも効果を発揮します。スマホで簡単に通話し、その内容を分析できるので作業効率を上げるのに大きな助けとなってくれます。
気になる場合は、まずは一度問い合わせてみてはいかがでしょうか。
