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PBXコラム
クラウドPBXはガラケーでも使用可能か調べてみた

クラウドPBXはガラケーでも使用可能か調べてみた

社内の電話管理に便利なクラウドPBXですが、ガラケーでも使用できるのでしょうか。ガラケーはいずれ終了することが確定しており、実際、世の中の多くの人がスマホに移行しています。しかし、ビジネスではまだガラケーを使っている企業は少なくありません。クラウドPBXを導入してもガラケーで使えなければ、利用価値は半減してしまうでしょう。そこで、クラウドPBXはガラケーで使えるのかを調べてみました。

結論、クラウドPBXはガラケーでも使用可能！ただ例外もあるので注意

すでにその役目を終えた感のあるガラケーですが、ビジネスの現場ではまだまだ活躍しています。確かに個人でまだガラケーを使用している人は少数でしょう。しかし、通話やメールなどに用途が限られているガラケーは、ビジネスで重宝する面がたくさんあります。スマホのようにいろんなアプリを入れることはできませんが、ガラケーならではのボタン操作は連絡手段として見た時に効率的です。実際、ガラケーを社員に配っている企業もまだまだたくさんあります。それゆえ、クラウドPBXの導入を考える際も、自社で採用している携帯電話で使用できるのかどうかがポイントになるのではないでしょうか。結論を先に述べると、ガラケーでクラウドPBXは使用可能です。
携帯電話でクラウドPBXを使用する目的は、おもに着信の転送機能でしょう。この機能は従来の携帯電話であれスマホであれ関係なく使えます。着信の転送機能とは、デバイス自体の性能に依存するのではなく、インターネット回線や電話番号と関係しているからです。
しかし、すべての携帯電話でクラウドPBXが使用できるわけではないので、いくつか注意しておくべきことがあります。クラウドPBXとは、インターネット上に仮想の電話交換機を設置することで、インターネット回線を通じて通信を行うためのシステムです。したがって、これを利用するにはインターネットに接続できることが大前提となります。携帯電話の場合、古い種類によっては現在の通信規格やバンド（周波数帯）に対応しておらず、インターネット通信ができないこともあることに注意が必要です。たとえば通信規格なら、今では4Gが主流であり、すでに5Gも普及し始めています。ところが、多くの携帯電話の通信規格は3Gです。古いものだと、2Gのものもありました。通信規格は日々進化していますので、古い通信規格の携帯電話ではクラウドPBXが使用できない可能性があることに注意してください。
古い携帯電話でも通常の通話は可能です。それは電話回線を使っているからであって、インターネット回線を使用するクラウドPBXとは関係ありません。したがって、たとえクラウドPBXを導入しても、お使いの携帯電話が現在のインターネットに接続できないほど古いタイプであれば使用できないということです。

ガラケーに対応したクラウドPBXサービスとは

上記のように、クラウドPBXはインターネット通信が可能な携帯電話であれば使用可能です。実際、多くのサービスは、基本的には携帯電話でも使用できるように構築されています。ただし、クラウドPBXサービスのなかには、携帯電話での使用を想定しないものもあるのでさらなる注意が必要です。たとえば、クラウドPBXのなかには、専用のアプリをインストールしなければ使えないものがあります。携帯電話の多くはスマホのようにアプリをインストールできないため、このタイプのクラウドPBXサービスは利用できないということです。
ただし、携帯電話のなかには「ガラホ」と呼ばれるスマホと同じOSを搭載した種類もあります。こうしたガラホは、見た目はガラケーながら中身はスマホと同じなので、4G回線に対応していますし、アプリのインストールも可能です。よって、お使いの携帯電話がガラホなら心配ないでしょう。
ここでは、従来の3G回線のみに対応した携帯電話で使えるクラウドPBXサービスがあるかどうかを見ていきます。それほど数は多くありませんが、いくつか従来の携帯電話に対応したサービスを提供しているベンダーも存在しますので、導入検討の際に参考にしてみてください。
例えば、株式会社アイルネットでは、「iスマートBiz」というクラウドPBXを提供しています。基本はスマホでの使用を想定していますが、携帯キャリアの電話サービスを介することで携帯電話でも使用可能です。
また、アイティオール株式会社では、「ストア03」という転送サービスを提供しています。同社には「ナイセンクラウド」という上位サービスもありますが、こちらはスマホ、PC、IP電話機のみに対応したクラウドPBXサービスなので注意してください。