クラウドPBXで0120や050は使用可能?注意点なども併せて解説
そもそも、クラウドPBXでフリーダイヤルは使えるか?
クラウドPBXを導入する際に、0120ではじまるフリーダイヤルの番号を使うことができるのでしょうか?結論から言えば可能です。
これからクラウドPBXの導入を検討している企業にとっての不安材料のひとつとして、「電話番号を変更しなければならないのか」を挙げることができるでしょう。これまで使ってきたビジネスフォンなどの電話回線からクラウドPBXに切り替える段階で、従来の電話番号を使えなくなって番号を変更しなければならない場合、さまざまなデメリットが生じます。変更した電話番号で取引先や顧客に連絡した際に混乱を招いてしまったり、警戒して電話に出てくれないといった問題が起こる可能性も出てきます。
また、それを避けるためにメールなどで番号を変更した事実を伝える必要が出てきますが、これに手間がかかってしまいます。しかも通知したか、新しい番号が浸透したかどうかを確認できるのはかなり後になってからになるでしょう。
クラウドPBXそのものの導入は非常に簡単で、早ければ数日程度で導入が可能です。しかもインターネット回線を使うので新たな工事や機器の導入なども基本的には必要ありません。しかし電話番号を変更しなければならないとなると、こうした導入時のメリットが相殺されてしまうどころか手間がかかりすぎて導入に妨げになってしまいかねません。
冒頭で結論に触れたように、0120のフリーダイヤルを使うことができるだけでなく、基本的にはこれまで使ってきた電話番号を引き継ぐことも可能です。ですから、これまで0120ではじまる番号を使ってきた場合にはそれを引き継ぐことができますし、クラウドPBXの導入に合わせてフリーダイヤルの番号を新たに設定することも可能なのです。
クラウドPBXではどんな電話番号が使える?
0120はもちろん、0800などのフリーダイヤルはクラウドPBXで利用可能です。電話を受けた側が通話料金を支払う形になるため、カスタマーサービスなど顧客相手に対応するための窓口として非常に適しています。しかもクラウドPBXなら、社内の電話回線を内線にすることでより柔軟な対応が可能になります。フリーダイヤルで顧客からかかってきた問い合わせの電話を外出中の社員がスマホで対応する、なんてこともできます。
このフリーダイヤルのほかには、050ではじまるIP電話回線の番号も利用することができます。もともとインターネット回線を利用した電話回線ですから、このIP電話の番号も問題なく利用することができるのです。そしてもちろん、一般の市外局番にも対応可能です。
クラウドPBXを導入する際に注意しておきたい点とは?
このように基本的にビジネスで使用する電話番号は、すべてクラウドPBXで利用することができるのですが、このサービスを導入する際にそれまで使ってきた電話番号を引き継ぎたいときには注意が必要です。
0120のフリーダイヤルでは問題なく引き継ぎができるのですが、050のIP電話の番号の場合、クラウドPBXの導入によって利用している通信事業者が変更になった場合には基本的には引き継ぐことができないのです。
そのため、IP電話の番号を引き継ぎたい場合には、通信事業者を変更しないで済むクラウドPBXサービスを選ぶ必要が出てきます。そうなると選択肢がどうしても狭まってしまうので、理想的な価格やサービス内容を見つけることがで難しくなってしまう面もあります。
ただし、このケースでは引き継ぎは絶対に無理というわけではなく、通信事業者や契約する環境によっては可能な場合もあります。どうしても引き継ぎたい場合には事前に問い合わせたうえで確認しておくようにしましょう。
電話番号をうまく引き継ぎつつクラウドPBXを有効に活用しよう
このように050ではじまるIP電話を除けばとくに難しいこともなく、これまで使ってきた番号をクラウドPBXに引き継ぐことができます。0120のフリーダイヤルの場合は、カスタマーサービスなど不特定多数の顧客から電話を受けるケースが多くなるなるだけに変更しないで済むメリットはとくに大きいと言えます。
番号を引き継いだうえでクラウドPBXでフリーダイヤルを利用することで、さまざまな活用方法が可能になります。先述したように外出中の社員がフリーダイヤルからの電話を受けることができます。さらに外出中だけでなくテレワークの社員が受けることができますから、カスタマーサービスの環境をより柔軟に整えることもできるでしょう。
このようにメリットが大きいクラウドPBXを活用したフリーダイヤルの利用、コスト削減や業務の効率化の一環として検討してみてはいかがでしょうか。